すののぬま。

そこに沼があったから。

【すのドラマ】海のはじまり#12(終)

3か月にわたって放送されたこのドラマもついに最終回となりました。

本作と「青島くんはいじわる」の各話感想やってみたけど、こういうの常々やってる人マジですごいなーと思いましたわ。よほど好きじゃないとなかなかできないかも。2作品でへろへろです。やってみてよかったとは思う。

 

というわけで、最終回感想行きます。

 

冒頭。

おにぎりを握る水季と、3人分の朝食が並んだこぎれいなダイニングテーブル。海が髪結んでもらおうと水季に声をかけ、パパにやってもらいな~と呼ばれたパパは、夏くん。3人とも笑顔で、ごくありふれた、でも幸せそうな朝の風景……からの、暗転。

夏くんが見てた夢だった。

 

水季の死を知る前は、もう思い出す事も無くなっていたのかもしれない。でも今、海と出会って、夢の中に立ち現れる水季はくっきりと在りし日の姿で。

なかなかしんどい寝覚めだね。

 

前回、家出した海は南雲家にいる。気が晴れず、朝ごはんも食べずに縁側でごろごろしている海に向かって朱音がおにぎりを渡しながら、水季が亡くなった時の話をする。「海のために生きなきゃいけないから」水季が死んだ日にもご飯を食べた、という朱音。

実際のところ、一食くらい抜いたところで人は簡単に死にはしない。でもたぶん問題なのは、食事をしないことが許されてしまうと、そこからずるずると生きるための営みが崩れていってしまうきっかけになり得ることなのだと思う。だから辛くても食べる。自分がいま生きていることを、自分の意識にちゃんとわからせるために食べる。死んだらもう食べられないし、食べなくてもよくなる……ということは、食べないことは容易く死に結びついてしまうのだ。

 

夏の家では夏の母・ゆき子が差し入れに持ってきたかぼちゃの煮物を食べなさいと夏に促していた。引き下がらないゆき子に半ば仕方なく、煮物を口に運ぶ夏。

離婚したての頃、無邪気に父の不在を訊ねてくる夏を「もういないよ」と言いくるめ「いないことにしてしまった」と謝るゆき子。子どもって恐ろしいくらい親の言うことをよく覚えていることがあるけれど、あれって何なんだろうね。頭に焼き付いちゃうのかな。私もギョッとすることたまにあった。大抵はネガティブ感情をついうっかり吐き出した時、それを覚えている子供らに申し訳ない気持ちになったな。

 

弥生と夏の通話。海からの伝言として「夏くんとママの話したかった」んだって!と話す弥生さん。弥生さん大人だよな。”夏くんがちゃんとパパやってくれないと、せっかく今のびのび生きてる自分に新たな罪悪感が生まれちゃう”って、夏にハッパかけてる。弥生さんも夏くんを失って心に隙間が出来ちゃったのかな。それを埋めるために、精一杯自分を甘やかそうと自分の為だけのコロッケ、作ってたもんね。手っ取り早く達成感を得るには料理おすすめです。手の込んだ料理を完成させて(達成感)、自分が美味しくいただく(満足感)。長年、家族ありきでご飯作ってるともう自分の為だけに手の込んだものを作ろうなんて思わなくなってしまうんだけどね(苦笑)なので私は水季同様コロッケはスーパーのお惣菜派です。

 

海を迎えに南雲家に来た夏くん。海との仲直り。「俺も、(水季が)いなくなって寂しいよ」ああ、そういえばこの人、ずっと、長いこと、ここではこの気持ちを吐き出せてなかったよな……自分よりも辛そうな人を前にして(自分如きが…となって)悲しいと言えなかったんだもんね。海ちゃんは、夏くんに、自分と一緒に寂しがってほしかったんだね。それでも寂しかったらどうしたらいい?と問われて、ようやく海の求める正解がわかった夏くんは、「津野君や弥生さんと会ってもいいし、行きたいとこ行って会いたい人に会えばいい。海ちゃんがさみしくなくなるまで待ってる」

 

前段、弥生さんとの会話の中で、弥生さんが中絶してしまった子を思うと淋しくて仕方なかった、忘れようとすると余計、だからエコー写真を飾ってお墓も用意して「忘れないことにした」と。でも忘れなくていいと思うと安心して忘れることができた、と言っていたのだけれど、夏くんと海ちゃんの間で交わされた話はそれと同じなのかもしれないな。

健康で、日々を充実させて幸せに生きていたら、自然と思い出すことも減っていくんだね。

よく「葬式は死んだ人のためじゃなく残された人のためにやる」というのを聞くけれど、これもそういうことなのかも。法事も一周忌・三回忌・七回忌…とだんだん間遠になって、そのうち「忘れない」ことから「思い出す」ことになっていくものね。

 

朱音さんが夏くんにおにぎりをすすめて「ちゃんと食べて健康でいて」というシーンも切なかったな…。

 

再び夏と海の2人暮らしが始まって、突然の休日出勤の連絡。

でももう今の夏は一人だけで何とかしようとしないし、海を一人きりで待たせるようなこともしない。これまで水季と海を支えてくれた人に甘えることもできるようになった。それが真っ先に津野君なのにはさすがに笑ったけど。海ちゃんが一番懐いてるもんね。海ちゃんは海ちゃんで弥生さんに声かけてるし、大和はなぜかやってくるし(笑)、夏不在でも賑やかに過ごせてて、よかった。

 

ここで入る過去のシーン2つ。

1つは、保育園のイベント帰りに寝ちゃった海を抱く津野と水季が歩くシーン。これを見る感じだと(あと特別編も見てるから)このまま水季が健康で過ごしていたらゆくゆくは結婚もあったかも…?と思えるようなやり取り。

もう1つは、居眠りしている海を眺めながら昔のことを思い出す弥生さん。これってたぶん最初に夏の家に泊まった時の話だよね。ってか、こんなに初心ラブなシーンを演じる目黒さん!別れの時の終電の話もこのやりとりがあったからなのかー!

 

夜になったのであとは大和くんに任せ帰ることにした弥生さん、その帰り道で夏とばったり会う。駅までの道々の二人の会話もね…

弥生さんが今日のことを「楽しかった」と伝えたら「…俺も楽しかったよ」と、これは弥生さんと恋愛関係にあった日々を振り返って、の感想なんだね。ああああ、お別れなんだね。夏くんのなかでも踏ん切りついたんだね。

 

このあと、水季の手紙を海と共に読む夏。一人で産んだことは後悔していないし、海と過ごせて幸せだったこと、「海と生きることを選んでくれてありがとう」と結ばれたこの手紙の署名は”水季より”ではなくて”海の母より”になっていて、水季があの時何を選択したのかがはっきりわかった気がした。水季は母になった自分を全うして生きたってことだね。傍からの意見としては、やっぱりちゃんと治療してもう少し、あと1年でも2年でも長く海ちゃんと生きてあげて欲しかったという気持ちもある。でも、こればかりは自分が同じ立場に立った時どう選択するか、自分でもわからないからなー。なんとも言えん…。

 

遊びに行く前に南雲家に立ち寄る海と夏。縁側で、水季の昔の写真を見ているうちに眠ってしまった海を眺めながら朱音が話す。

「娘が自分より先に死ぬこと想像してみて 娘の遺影を選ぶのがどんなにつらいことか今ならわかってくれるかなって」

これは、想像できる…。私にも子どもがいるからさ。「全部かわいくて選ぶの大変だった」そうですよね。その気持ちにありありとした共感が生まれてしまって何度見ても泣いてしまうシーンでした。

縁側で話す水季と朱音の過去のシーンが挿入される。海を生むという選択をしてよかったと話す水季。娘が先に死ぬより自分が先に死ぬ方が、と母である朱音を前に言い、そのこと(逆縁になってしまうこと)を「ごめんね」と謝る。海がいるから、寂しくても後追いはしない、できない、と朱音さんは心に決めたのかな。

 

ラスト、海辺を歩く海と夏に、水季の書いた手紙の追伸が重なる。「海はどこから始まってるの?」とかつて海に問われて曖昧な答えしかできなかったし、結局「はじまりは曖昧で、終わりはきっとない。」親であることもきっとそうだと。曖昧なうちに父親になった夏と、今はここにいないけれど母親として”いた”ことは間違いない、水季。

海とただ一緒にいてあげて欲しいと願う文面は次のように締めくくられる。

 

「いつかいなくなっても、一緒にいたことが幸せだったと思えるように。」

 

 

【すのドラマ】海のはじまり#11

11話、ついにラス前です。

 

自らの死を覚悟して、おそらく最後になるであろう入院の前日、絵本「くまとやまねこ」を海ちゃんに渡しながら、自分がもうすぐ死んでしまうことを話す水季。幼すぎて死がわからない海ちゃんの理解の助けとなるよう、絵本を繰り返し読んでねと伝える。

この絵本、仲良しの小鳥が死んでしまったくまは小鳥を小さな箱に入れていつでも連れて歩く、という描写から始まるんですよね。こうすればいっしょにいられるから…と。仲間に見せるけどみんな微妙な顔になってしまう…。これはちょうどいま海ちゃんがおかれている状況みたいですよね。

 

南雲家の、水季のベッドに横たわる海ちゃん、ママが確かにそこにいたことを朱音に確認してる。いま水季がいなくなり、でも確かにそこにいたことを知ってる海ちゃんは「今はいないけど前はいた」ことをいろんな場所で何度も確認するんですよね。水季と海ちゃんが一緒にいたことを知ってる人(学校の先生や津野君、南雲家のふたり)に繰り返し繰り返し。

 

夏くんと一緒に暮らすことになった海ちゃんがアパートに引っ越してきます。大事な絵本を忘れてきてしまったのね。

夏くんと荷ほどきをして、弥生さんから託されたプレゼントをもらう海ちゃん。でも何となく元気ないんだよね。その晩、夏のベッドで「ママここにいた?」と尋ねる海ちゃん。「来たことあるよ?」と答える夏くんだけど納得がいってない様子。明日図書館に行く約束をしたふたり。

 

さて次の日。近所(世田谷)の図書館に連れてきてもらった海ちゃんだけど、やはり納得がいかない様子。これね、実は海ちゃんにとっての「としょかん」は小田原の、ママが働いてた図書館のことなんだよね。夏にはそのことがわからないのよ…。

その後、新しい学校への道を確認しながら歩く海ちゃんと夏くんなんだけど、そこでもやっぱり海ちゃんはママがいないことを口にする。それというのも、海ちゃんにとっての「学校」はママと一緒に行った場所の一つだから。学校は学校でも、ママと一緒に行った学校じゃないから違うんだよね。夏くんは「パパが一緒に行くよ」というけど、それはこれからの話で、これまでの海ちゃんの経験には無いことだからね…。

そのあと、絵本を取りに南雲家に向かうことに。

 

家のあちこちに残る海の思い出に寂しくなる南雲家の二人。まあそうですよね…。子どものいる家っておもちゃが床に落ちててそれ踏んで痛っ!ってなったりするもんね。とくにレゴなどのブロックはヤバいです。凶器です。

海ちゃんの不在が水季の不在を思い出させ、涙する朱音さん。そこへ訪ねてきた海ちゃんは泣いてる朱音さんを見て戸惑い、夏くんは複雑そうな顔つき。今更ながら二人から海ちゃんを奪った感じがしてるんでしょうね。

 

翌日、弥生さんとお出かけする海ちゃん。行先はどうやら美容院…おや?見たことある人が……夜々ちゃんじゃないかーーー!!わぁぁぁ!久しぶりーーー!元気にやってるみたいだね!なんと弥生さんの行きつけの美容院はSnailだった~!ドラマ『いちばん好きな花』の登場人物・夜々ちゃんが働く店です。前にも美容院シーンあったけど気がつかなかったよ~。

髪を綺麗にしてもらったあとお茶する二人。前と様子が少し違うようだと不審に思う弥生さん、夏のところに送りがてら気になる点を確認してる。「ママの話するなとか言ってないよね?」もちろんそんなことは言ってない夏くんだけど、前より水季のことを話すようなのが気になる弥生さん。細かいところに気がつくんだよね…。

 

さて次の日からいよいよ学校。朝は夏くんが一緒に送って行って、帰りは一人で鍵開けてお留守番……って、小1なのに鍵っ子なのーーー?!マジか?この回で一番びっくりしたの、ココよ!小1が学童にも行ってないのか?マジか?申し込んだけどまだ入れないとかいう話なのかな。でもそれならそれまで親が早帰りしてでも子の安全を図るべきなのでは?あるいは実家の助けを借りるとかすべきなのでは?いや~~~怖い~~~!

一人で鍵を開け、宿題して夏の帰りを寂しく待つ海ちゃん。ここには水季といっしょにいた思い出が無いから、余計に寂しくなってしまうのね。

新しいクラスメイトになにげなく聞かれた「海ちゃんってママいないの?」が海ちゃんの心に刺さってる。

環境がいろいろ変わったせいか、「ママいたのに、いた感じしなくなった」と夏にこぼす海ちゃん。それを聞いて夏くんは「思い出して寂しくなるなら水季の話はしなくていい」「自分はいなくならないから」と答えるんだけど、これ、海ちゃんに夏の真意は伝わってるの…?

 

次の帰り道。歩道橋の上で自分を呼ぶ水季の声が聞こえた気がする海ちゃん。アパートに帰るものの、一人でどこかへ出かけてしまう。

帰宅して海ちゃんがいないことに焦る夏くん。

 

実は海ちゃん、津野君の図書館に一人で行ってた。「送ってもらった」って嘘までついてた。そして、やっぱり、夏くんの言った「思い出して寂しくなるなら水季の話はしなくていい」は後半部分「水季の話はしなくていい」だけが、海ちゃんに残ってた。夏くんが「(水季はもういないから)二人で頑張ろう」と何度も言ってたことも、海ちゃんには「ママのことは忘れた方がいい」というメッセージとして伝わってた。

これさぁ…。どうなのかな。亡くなった人のことって、確かに繰り返し聞かされるとしんどい気持ちになることあるよね。どうにも後ろ向きに思えてしまい、もうその人はいないんだから!って言いたくなってしまうのもわかるのよ。特に、悲しみの度合いが違う場合ね。このドラマみたいにすごく悲しんでる海ちゃんや南雲家の二人や津野君と、たぶん彼らほど悲しくない(悲しむことすら許されないのではと感じてる)夏くんとでは、向き合い方が違っちゃってるんだよね。悲しいすれ違いだよね。

 

この後、図書館に迎えに来た夏くんと津野君とのやりとりもシビアよね。

「南雲さんがいた時も いなくなった時も お前 いなかったもんな」という津野君の言葉に何も言い返せない夏くん…。

さらに、南雲家に海を迎えに行ったときの海ちゃんとのやり取りも、かなり衝撃的…っていうか海ちゃんすげえな。小1なのにめちゃめちゃ言語化能力高いじゃん。

 

海ちゃんは、ママといた時はママだけで寂しくなかった。最初からパパを知らなかったから。ママがいなくなって夏くんと暮らすことになったけど、夏くんと2人では寂しかった。そうだよね。夏くんとの思い出、まだ何もないもんね。

さらに、自分のせいで朱音たちが淋しくなってしまったんじゃ?夏も弥生と別れることになったんじゃ?と自分を責め始める海ちゃん。自分がいたせいじゃないか?最初からいなければよかった?とまで口にした海ちゃんに、ショックを受ける夏くん。そんなことはない、そういうことは絶対言わないで、というけど、その言葉はどうにも空回りしているようで海ちゃんには響いていなさそうなのが、つらい。

 

そして、「なんでママいた時パパになってくれなかったの?」と、水季が生きているときになぜ一緒にいてくれなかったのか?という究極の問いかけが。

 

 

……それはね、私も水季に聞きたいよ。

なぜ、夏くんに責任取らせてやらなかったの?

あるいは、別れた時点ではともかく、病が発覚した時点でなぜ連絡とらなかった?もちろん早死にすることになるなんて考えてもいなかったんだろうけど。そうすれば引き取る以前に出来ることもあったんじゃないの?

 

っていうかさ。夏くんも、頭抱えてないで、早く水季の真意を知ろうよ?

早く手紙読んでー!

 

次回最終回。

【すのドラマ】海のはじまり#10

10話行きます!

 

冒頭、海ちゃんの入学準備として持ち物に記名する水季。この回は名前をめぐってのやり取りが印象的でした。水季が名前について説明する中で、

「家族でお揃いに出来るのが苗字、家族からもらうのが名前」とありましたが、なるほど、本作での家族観ってそのあたりに据えられているのか。

 

夏くんは自治体のサイトでシングル家庭への支援を調べている様子。弥生さんとの別れを受けて、一人で育てることも視野に入れてるんだね。そして先輩の藤井に相談してみてる。結構ぶっちゃけてるな~別れたことも話してるし、転職の可能性についても話してる。藤井は自分が数日ワンオペで子供の面倒をみたときの大変さを語ってて、かといって転職も経済的基盤が揺らぐのは厳しいと。彼の言葉「自覚とか責任とかそんなんで子ども育たないよ?」は、ほんとおっしゃる通りで。もちろん自覚や責任は大前提、その上に人の手とお金が必要だということですよね。

 

海ちゃんの学校に迎えに行く夏くん、帰り道で海ちゃんに転校を打診するも、転校はしたくないと拒む海ちゃん。母親が死んでいろんなことが変わった(水季の不在もだし、引っ越しもしたし)のにまだ自分が変えなきゃいけないことがあるのか?と怒ってる。それは、そうよ。水季が亡くなってすぐに夏が引き取ったならまだしも、いったん水季の実家を挟んでて、せっかくそこで落ち着いてきただろうに。

夏と一緒に暮らしたいけど、南雲家に住みたい。ママと一緒にいたところだから…。そうだよね…。

 

実家に顔を出す夏くん。(その前に弥生さんが手土産もって謝りにきてるんだよね。なんで弥生さんが謝る必要があるのかわからんのだけど^^;)

弥生さんと別れたことを告げ(もちろんゆき子さんはもう知ってるんだけど)海ちゃんを自分一人で育てるから、と相談するも「一人は無理よ~」と軽く一蹴され、頼らせてくださいとお願いする夏くん。まあそうですよ。当然そうですよ。ていうか、夏くんのアパートと実家、どのくらい離れてるんだろ?

海ちゃんの苗字をどうするか、という話になり、夏くんは自分がかつて親の再婚で苗字変わったり転校したりしたことが嫌な思い出としてひっかかってると話す。だから大人の都合だけで決めたくないと。まあそういうこともあるでしょう。

 

水季の元職場の図書館で、津野君と芽衣子さんの会話。海ちゃんが今後どうなるかって話。今まだときどき遊びに来てるもんね。母親候補(弥生さん)が一緒なら安心だと言う芽衣子さん。そうだよね。父親をやったことのない男が一人で女児を育てることには不安しかないよな。たとえ愛情深い男でも勝手がわからなすぎるだろう?ということですよね。

そんななところへ津野君に夏くんから「弥生さんと別れた」と報告。「海ちゃんは自分が一人で育てる」とも。これまで通り水季実家で?と考えていた津野君、怒りで怒涛のレス、とどめの一言は「子育て舐めてませんか?」言ったれ言ったれーーー!どんどん言ったれーーー!

特別編を見たからわかるけど、実際津野君は水季のフォローで何度も海ちゃんを預かったりしてるからね。心配する権利はあると思うよ。

 

図書館に遊びに来た海ちゃん、夏くんと暮らすのは嬉しい、でもいろんなことが変わるのは嫌だとはっきり言う。ほんと海ちゃんって自分の意思がはっきりしてるんだよね。でも自分がそう言うことで、夏が自分を嫌いになるんじゃないかと心配してる。そんなことはないから思ったままを言いな、とアドバイスする津野君。

 

そんなある日、弥生さんが海ちゃんに会いに来る。ブランコでお肉屋さんのコロッケを食べるふたり。コロッケに込める愛情は必ずしも手作りである必要はない、って、これは前にあったコロッケのくだりへのアンサーだね。

夏くんとお別れしたから、海ちゃんのママにはならないし一緒にも住まないと、海ちゃんに話す弥生さん。海ちゃんの反応からすると、弥生さん込みで一緒に住むことも考えてたみたいだなー。海ちゃんから見ても夏くんって頼りなくみえるのか(苦笑)まあそうだから仕方ないけど。

夏くんとはお別れしたから一緒に住んだりは無いけど、海ちゃんとは友達だからいつでも頼ってね、という弥生さん。海ちゃん、一見納得したようだけど…。

 

南雲家で水季父と話す夏。水季父から「4人でここに住めばいいんじゃない?」と提案を受けるも「甘えてしまう」「自分がしっかりしないと」とやっぱり頑なな夏くん。甘えてくれていいのに…と思ってる水季父。もう娘もいないのに、孫にも甘えてもらえないで何を生き甲斐にしたらいいのか、と本音が出る。お父さんの気持ちわかるよー、寂しいよね。娘が死んで、その忘れ形見の海ちゃんが手元から居なくなるのは寂しいでしょ。もっともっと親らしいことできたはずだと後悔すらしていそう。

 

後日、家に残っていた夏くんの荷物を届けに来た弥生さん。

水季父の気持ちを受けて南雲家の同居や転職も視野に入れてる夏くんだけど、仕事を頑張ってきた姿を知ってる弥生さんは転職には不賛成の様子。

「誰も傷つけない選択は無いし、でも自分が犠牲になればいいってことでもない」って。これ水季の手紙にあった言葉だよね。

夏くん、自分が南雲夫妻から海ちゃんを奪う感じになってることを実感して、弥生さんが水季に対して感じていることを理解できてきた様子。ほんと、生方さんの脚本は心の機微に注目して言語化していく脚本ですよね~。

 

いろいろ考えて悩んで、海を引き取り自分のアパートで二人で暮らしていくことを決意した夏くん。南雲家で暮らしたいという海ちゃんを説得するのだが…

①夏自身が転職したりして環境が変わると、自分自身が収入や生活の安定感がなくなり落ち着いて暮らせないから、二人で暮らすことは出来ない

②でも海が転校を承諾してくれるなら、一緒に暮らせる

どっちか選んで?と海ちゃんに言うんだけど……これ、海ちゃんに選ばせるの?こうやって書き起こしてみてわかるけど、結構無茶なこと言ってるよね?何でその二択になるの?自分が主に海ちゃんの面倒をみたい(なぜなら責任があるから)と考えるのはわかるけど、その気持ちを通すために、海ちゃんに無理を強いているってことが夏にはわからないのかな……ここはね、夏くんのずるさをも感じましたよ。子どもだから思い通りにしたいと思ってるよね?もちろん誠実だよ?誠実ではあるんだけどもっと視野を広く持ってほしいよ、大人なんだから。

海ちゃんに「ずっと一緒にいられる?」と尋ねられて「ずっと、は ないよ」と答える夏くん。海ちゃんはママとずっと一緒にいられると思ってたのにそうじゃなかったから確認してるんだけど、夏くんはそれも踏まえて「ずっと」はない、と答えてるんだよね。でもできるだけ長く一緒にいたいから、転校を選んで欲しいと。難しいよな~~~。

 

夏くんと一緒にいたいから、転校することを承諾する海ちゃん。環境は変わるけどこれまで通りに「ママがいたとこつれてってね?」と求め、応じる夏くん。

 

転校のあいさつで海ちゃんが引っ越しや転校を渋った理由を担任に訪ねる夏くん。友達との別れもあるけど「お母さんと一緒にいた場所だからではないか」と言われる。自分とママが幸せに暮らしてた、場所の記憶があるからということなのだけど。

そのへんのことが夏にはピンときてないんだよね。水季は昔別れた(しかも一方的に振られる形で)人で、なんなら思い出を忘れようとしてきたかもしれない女性だからね…。

 

夏の家に来た海ちゃん、水季からの手紙を発見。夏くんまだ読んでないのねー!早く読みなよ~~。でも今はまだ水季に頼りたくないから、今度一緒に読もうと約束。

 

苗字を南雲→月岡に変える件については、あっさり納得した海ちゃん。ここで冒頭の「家族でお揃いに出来るのが苗字」という水季のセリフが効いてきてるわけだ。

 

ということで、夏の家で二人暮らしすることになったわけですが…。続きは次回。

【すのドラマ】海のはじまり#9

はい。ちょっと間が空いちゃいましたが、次回最終回まで進めていこうと思います。

 

9話はね……なかなかしんどい回でしたね。っていうか基本、しんどくない回はないんですけど。目黒さんのいろんな顔が見られましたね。

 

まず冒頭、弥生さんとお付き合いすることになるまでのエピソード。

泣いてる迷子に話しかけ、弥生さんに託したあともその後が気になり待っているという描写。夏くんは「泣いてる子どもを放っておけず」「責任感も強い」でも「自分で何とかしたい」人。仕事では真面目で一生懸命で謙虚で優しい。笑うとかわいい。弥生さんが夏くんに惹かれていってるのがポジティブな台詞を重ねることで伝わってくる。

 

海ちゃんと弥生さんと夏くん3人でのお買い物シーン。

海ちゃんの存在を知って内心複雑な弥生さん。彼女の態度が微妙に変わっていることに気付く夏くん。彼、人の気持ちに敏感なんだよね。でもここでまず自我を出さずに「別れたい?」って弥生さんに聞いちゃうところ、そういうとこだぞ月岡夏ーーー!

 

自分の生活の中に海ちゃんを組み入れることにした夏くん、どうしても弥生さんは二の次になってしまうのね。二人でラーメン屋さんに行きたかった弥生さんと、海ちゃんとご飯を食べることになってる夏くん、結局海ちゃんとファミレスへ。ここの、弥生さんが「仕事まだかかるから二人で行って」と断るやりとり、気が進まない誘いへの断り方なんだよな…。

海ちゃんとファミレスに来たものの間が持たない夏くんは最終兵器大和を呼び出したー!ここね、海ちゃんをひとりでトイレに行かせるシーンがXのTLで物議を醸してたなあ…。どっちかといえば気の付く方の男子二人でも気がつかない、女親が感じた事のある不安(小児がトイレで性被害にあう件)をやはり彼らは持ってないってことね。

その前のショッピングモールで弥生さんがさりげなく海ちゃんをトイレに誘ってたシーンもあったから、これはその対比として入ってるシーンなんでしょうね。

さすが大和くん、夏くんと弥生さんがギクシャクしてることに気付く。

 

別の日。

津野君に電話する夏くん。いやーーー、だからーーー、なにかと津野君頼るのさぁ、お前どう思ってんのよ!?と、特別編見ちゃうと思っちゃうよね。それは仕方ない。

水季が託した手紙を読むかどうか迷ってるらしい、という情報を津野君から得た夏くん。

弥生さんとちゃんと話すために待ってた夏くん。

自分のずるさを打ち明ける夏くんだけど、弥生さんには響かない。最後に、水季の手紙を読んで、と伝えて去る夏。

 

水季の手紙を読む弥生さん。この手紙、間違いなく弥生さん宛に書かれたものなんだよね(視聴者は知っている)

既に死期を悟った水季は、自分の死がもたらすであろう事態を予想していたね。だからこそ周囲の期待や義務感にとらわれることなく、名前も知らない”夏くんの彼女”が一番幸せになる道を選んで欲しいと書いていた…。

 

あらためて夏くんのところに出向いてきた弥生さん。海ちゃんへの贈りものを託して、夏くんに別れを告げる。海ちゃんも夏くんも好きだけど、自分だけが水季を知らずどうしても寂しくなってしまう。自分を殺して一緒にいることも考えたけど、やはりそれは幸せじゃない、というのが弥生さんの出した結論だった。そうだよなあ…。海ちゃんのママはまだ死んで1年もたってないんだよね。海ちゃんの中にはまだ水季が息づいていて、夏くんは夏くんで失った水季のことをあれこれ考え、遠い記憶の中から呼び覚まそうとしているようだものね。いくら今そばにいるのが自分だとしても、手は繋げても心が迷子になってしまうよね…。

夏くんは、ある程度覚悟はしていたようだけれど、一縷の望みをかけて弥生さんの言葉を聞いていたね。でもやっぱり意志は固かったんだなあ…同情で絆されるのは違う、という強い思いが弥生さんの中にあったんだろうな。夏くんも夏くんで「弥生さんと海ちゃんどちらかを選ばなければならないなら海ちゃんを選ぶ」とはっきり言ってしまったね。

 

今日のうちはまだ付き合ってるから、と駅へ送る道で手をつなぎ、どうでもいいような世間話で間を持たせるふたり。そんな世間話ですら久々の「海ちゃん関係以外の話題」だというのが、ふたりのここ最近の状況を表しているようで。今は完全に心の向きが違ってしまっているのが悲しい。

駅のホームで、「終電までは今日のうち」と、つないだ手をなかなか離そうとしない夏くん。いやーなかなか未練がましくて良いね!いい目黒蓮さんですね!こんな目黒蓮さんを見られてめちゃめちゃ嬉しいですよ。まあ彼ね、割と悲恋が似合う人のようなので(というか能天気なラブコメとかには呼ばれなさそうなんだよな…そこが渡辺さんと違うとこで、でもどっちも良いよね!)今後もこういう重め恋愛ドラマの役がオファーされるのかもしれないね。目黒蓮はそのじっとりとした重さ、やや陰のある端正な顔立ちからの破顔一笑でのギャップが強烈な魅力なんだよな~。わた婚の久堂清霞みたいな笑わない役もいいんだけどやっぱり笑顔かわいいもんね!

……話がずれた。

終電の1本前で帰る、と、弥生さんが手を無理に離したときの、つないだままの形で残された夏くんの手が悲しい…

 

後ろを振り向かず乗り込んだ電車の中で弥生さんは涙し、

ホームに一人残された夏くんも涙が止まらない。失恋でこんなに泣く男性主人公って最近いたっけな??と思うくらいの、わりと号泣でしたね。つらいなあ。つらいよな。

 

後日、南雲家に海ちゃんを迎えに来た夏くん。ふたりで暮らすことに決め、海を最優先にすることを朱音さんに約束し、次回へ。

【すのドラマ】青島くんはいじわる#9(終)

はーい!無事完走いたしました!全9回足掛け3か月、トータルすると約5時間に凝縮された渡辺翔太さん中村アンさんの”かわいい”を堪能いたしましたよ~!

 

前回の「会えなくなる」は、今回開始早々シンガポールでの研修で2週間会えなくなる(だけ)っていうネタばらしがされました。そうだよね。ってかそれに絡んで話されていたのは総務の後輩・木村ちゃんの恋の成り行きでしたが、木村ちゃん、1年目の若い女子に目移りするような男は「即・捨て」でOKです!

 

同居(というか同棲)の提案にまだ答えが出せない雪乃さん。研修を終え帰国してきた青島くんはルンルンで雪乃さんのところに向かおうとしていたのに実母の久美さんに阻まれてしまいましたね…。

久美さんのオフィスで話す二人。久美さんが雪乃とのことに反対してるのは、愛する息子の青島くんが後を継いでくれないのは雪乃のせいだと思ってるからで、結婚を考えてない息子とは別れたら?と雪乃に言ったと。

青島くんの思いはそれとはちょっと違って、自分が結婚を考えていない理由は、こんな面倒臭い母親がいるのに結婚は考えられない、ってことだったんだね。

でも「雪乃さんを守るためなら貴女には会わない」と決め、母と決別することにした青島くん。

久美さん、完全にやり方が裏目に出てたね……

 

青島くんの到着に合わせて和食を用意していた雪乃さん。こういう気づかいができる女性なのよね。久々に雪乃さんと会えて嬉しそうな青島くんだけど、雪乃さんが母と会ってたことを咎め「どうして言ってくれなかったんですか」って拗ねた顔もかわいいぞ青島くん!そして自分が大事にしたいのは雪乃さんだからもう久美さんとは会わない、と告げるんだけど、親子なんだから会わないなんて急いで答えを出さなくていいんじゃないかな、って答える雪乃さん。そりゃそうよ。自分のために親子の縁を切らせるなんて、まったく雪乃さんの本意じゃないもの。

自分の決意を喜んでくれると思ってた青島くんだけど、雪乃さんが思わぬ反応を見せたことで少し気持ちがくじけたのかな…せっかくの料理も食べずに帰っちゃったね。そういうところがお子ちゃまなのよーーー!

 

自分のせいで青島くんと久美さんの仲が拗れそうだと思ったのか、雪乃さん、久美さんのお店に凸したーー!久美さんエステサロン経営してるんですね!久美さんを指名して施術を受けながら、青島くんに対する思いを久美さんに話します。雪乃さんが青島くんのことを大切に思ってる気持ち、伝わったみたい。

 

さてそんな頃「オレって自分勝手だよな…」と、やっと自分の考えが浅かった事を自覚してきた青島くん、いつもの店で谷崎から説教くらってますw 「結婚はシステムでしかないのだから別にこだわらなくてもいいのでは?楽しく一緒にいられればいいよね?」みたいなことを言う青島くんに、それは二人で考えることでしょ?と正論パンチする谷崎、お前本当にいいヤツだよな~。谷崎を演じる戸塚純貴さんの株は最近上がりっぱなしです!

 

その後、雪乃さんに会おうとしていたのか、その途中、横断歩道で動けなくなってるネコを助けようとした青島くん。迫る車とクラクション!

レイコさんから緊急連絡が入り、慌てて病院へ向かう雪乃さん。いままでの青島くんとのあれやこれやがまるで走馬灯のように脳内をグルグルして…。

 

そういえばCM~。『めちゃコミック』青島くんバージョンもこれで見納めかぁ…

 

病院に着いたら待ち受ける義理母sの珠代さんとレイコさん。病室には、頭に包帯を巻いた青島くんが横たわっています。こうやって寝てる顔もきれいなんだよなあ…渡辺さん。

そんな姿を見て、自分の正直な気持ちを切々と話す雪乃さん。結婚はしなくてもいい、一緒に暮らしたい。そのくらい青島くんが大切で大好きだって打ち明けてるんだけど、ちゃんと起きてる時に言ってあげなよ~って思ってたら、やっぱり途中から(かなり初めの方から)起きてたのね(ハイお約束っすー)

そして青島くんが雪乃さんに差し出した小箱°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°パッカーン

そこには、以前雪乃が落として青島くんが一緒に探してくれたピアスによく似た一粒ダイヤのネックレス。敢えて指輪じゃなくてネックレスなんだけど、これって渡辺さんにリアコしてるファンたちへの配慮なのかも?って思ったりしましたがそんなこたぁないのが後で判明するのだった…

それをつけてあげて、「結婚してください」ってちゃんとプロポーズ!おめでとうございます!小さい声で「よろしくお願いします」って言う雪乃さんかわいいー。

このへんからもうニコニコ(ニヤニヤ?)が止まらない私。いいんだよもう!永遠にかわいい二人でいて~!

青島くんの怪我を知って飛んできた久美さん、もう会わないって言われてたけどやっぱり心配になるよねー。その姿を見つけた雪乃さんが病室へといざなうと、青島くんは雪乃さんと結婚すると久美さんに告げ、久美さんも祝福の言葉を。「家族になるから雪乃さんをよろしく、母さん」と、ここで初めて母さん呼び…。そうだよね。再会してからきっとずっと「あなた」とか「久美さん」と呼んだり、「僕を生んだ人」と紹介したりして、久美さんの前で母親と認めるような呼び方はしてなかったんだね。雪乃さんと家族になると決めたことで、親子関係を結びなおすことができたんだね~!よかったねーー!久美さん!

 

数か月後のキャットビバレッジ。

後輩木村ちゃんは驚くべき成長ぶりを遂げていた(そして相変わらずの天然毒舌)

タカコは部長に昇進し、谷崎がその部下になってた(がんばれ谷崎ーーー)

青島くんと雪乃さん、二人の薬指には結婚指輪がきらめいて✧✧

そういえば次作の主演菊池風磨さんがバトンタッチのカメオ出演。「ウソ婚」思い出しますね~~

 

甘い甘い新婚生活、朝からくっつきすぎやろーー!でもいい、幸せだから!

 

先に家を出る青島くんのパーカーの襟を直すふりして、雪乃さんからいたずらなキス。「雪乃さん、いじわるですね」といいつつ、襟をもう一度わざと乱してキスのリクエストする青島くん……

 

お幸せにーーーーーーー!!!

 

3か月間、かわいい二人に楽しくキュンキュンさせていただきました!

ありがとうございました~!

【すのドラマ】青島くんはいじわる#8

はい、いよいよラス前、第8話です。

 

「久美さんは僕を生んだ人です」

母親を紹介する青島くん。この紹介の仕方からして、母親との距離を感じますね。

そして雪乃さんのことを「僕の大事な人です」と久美さんに紹介。「大事な人」いい響きですね~~などと思っていたら、雪乃さんを上から下まで値踏みするように眺めてからサラッと去っていった久美さんですが、青島くんの表情はちょっと複雑……。

 

後日、生みの母・久美さんについて雪乃さんに説明する青島くん。6歳の時に久美さんは出ていき、その後父は再婚を繰り返していたと。で、2年前に突然久美さんが訪ねてきてそれからたびたび会うことになったということらしいです。

18年ぶりの再会の感想が「凍り付いた」って……久美さんたら青島くんの中でそんなに印象悪かったのね?一緒にいたころのことも「あまりよく覚えてない」と言うし、レイコさん談「父親と一緒にいることを選んだのは瑞樹本人」ということなので、もしかしたら虐待とまではいかなくても軽くネグレクトされてたりしたのかも…などと悲しい想像をしちゃいました。

とまあそんな話をしながらもイチャイチャシーンは外さない青島くんです。これはもうドラマ的お約束だから!10分に1回はイチャイチャ入るから!ここは会社だけどそういうものなのでね!というメタ目線がどうしても拭いきれない視聴者です。

 

その後、久美さんのことを聞きにレイコさんの店を訪れる雪乃さん。こちらの元母たちとはいい関係を築けていそうでよかったね。珠代さんとは中学時代、レイコさんとは高校時代に共に暮らしたらしいですが、そういう生活をしていたせいか「誰かと家族になることがピンときてないのでは…」とレイコさんが分析しています。それも仕方ないよなあと思います。青島くんはモテモテ父親の血を受け継いでいるせいなのか、たぶん女子が放っておかないんだろうな~でも本人にとっては疎ましいだけなのか~。

 

例のプロジェクトも無事終わり、打ち上げはいつもの飲み屋です。雪乃さんが手配したっぽいですね。

すっかり自信を取り戻した青島くんは藤原さんに「嫉妬してた」と打ち明け無事手打ち。そんな藤原さん、不倫してたのに第2子の妊娠が判明するという…雪乃さんからすると「えっ…何で?」とドン引きするような事態みたいですが…あーね、なるほどね…そのへんの夫婦の機微って、どうなんだろうね…。結婚に夢を見てる段階ではなかなか飲み込めないってことなのかな?いや?そんなことはないぞ?結婚しててもあり得ねえけど??まあでも「夫婦っていろんな形があるみたい」だからな…幸せならそれでいいんだけどさ。

その帰り道、青島くんから雪乃さんに同居の提案があったんだけど、すぐに返事できない雪乃さん。同期のタカコさんにも相談してたけど「35歳という年齢で、結婚という形をとらない同居には踏み切れない」ですよねえ…わかるよ雪乃~~。相手は9歳下だから、もし別れることになったら年上の自分の受けるダメージ半端ないもんな…相手にバツの一つも付けられないわけだし!(タカコさんはタカコさんでキャリア上の悩みを抱えているご様子。部長昇進を打診されてるとのことで、シゴデキなんすねえ~雪乃からすれば「結婚してて子供もいて仕事もできる」という正反対のような存在として配置されてるのね。でもそれを必要以上に妬まないおおらかさが雪乃さんのいいところなんだよね~)

 

さて、そんな悩みを抱えてる雪乃さんのところにまさかの久美さんが凸ってきたーーー!率直に「別れて欲しい」と言いに来ちゃいましたよ。でもそれで怯む雪乃さんではなく、別れる気は無いし青島くんと久美さんの問題については二人で解決すべきとはっきり言いました。でも久美さん「自分のようなめんどくさい母親がいるけれど、それでも一緒にいられる覚悟はあるのか?」と捨て台詞とともにかえっていきましたね……確かになーーーめんどくさいよねえ。

 

翌日。昨日青島くんが送ったメッセージに雪乃さんからの返信が無かったことが気になって雪乃さんを問い詰める青島くん。久美さんが「別れて欲しい」と言いに来たってことを青島くんに言えない雪乃さん…久美さんと青島くんの関係が拗れるのは良くないって思ってるっぽいです。そういうとこだよ雪乃ーーー!って思うけど、まあ言えないか…。デートの約束してましたね。

ていうか、まーた会社でイチャイチャしてる青島くんと雪乃さん……仕方ないのよ演出上!でも「空き会議室で壁ドンしてないでちゃんと仕事しろよ~!」といいたい気持ちを抑えきれない私です。社内イチャイチャに厳しくてすみません(笑)

 

デート当日。30分前に着いた雪乃さんだけど青島くん既に来てたー。おや?どこか少し浮かない顔をしていることに気付いた雪乃さん「体調でも悪い?」と慮るけれど、そうではないらしくすぐにいつもの青島くんにもどってデートを楽しんだ二人。そうよ~ここならいくらでもイチャイチャしてええんやでーー?

どうやら前の晩に久美さんが青島くんのところにも凸ってきて、何か言ってったらしいんだよね…ってことは視聴者には明かされてる。

 

ラスト、繋いでいた手を離して

「僕、雪乃さんと会えなくなります…」

 

どういうことーーー??

ってか予告ーーー!迫りくるトラックの前に猫を抱く青島!

 

次回最終回!

【すのドラマ】青島くんはいじわる#7

こんにちは!更新が遅れちゃってますが今週の最終回までに追いつくぞ~!

 

というわけで7話です。

録画を見直してたんですが、この回は渡辺さんの「冷たい顔」「いつもの優しい顔」「ヤキモチ焼いてる顔」「ちょっと悲しい顔」「幸せな顔」など、本当にいろんな表情が見られる回でしたね~眼福~~!

 

まずね、冷たい顔はというと、冒頭で雪乃さんが見た悪夢に出てきた青島くんね。いやーーー!冷たい顔のしょっぴーもかなりこれイイんじゃないですか??そのうちこういう役もやってほしい…と思っちゃいました。

「結婚は考えてない」という青島くんの爆弾発言にダメージ食らってる雪乃さんですが、そんな彼女の前に大阪からの刺客こと元カレの藤原さん登場。ってか谷崎に関係を聞かれて「元カレだよ」ってするっと言える雪乃さん、だいぶさばけた性格なんすねぇ。っていうかもうそれだけ過去のことって話なのかな?たぶん新入社員だったころ付き合ってたんかな~とか想像。

そんな藤原も絡んだ新プロジェクトに雪乃さんも参加。総務なのに…なんでなん?って話なんだけど、まあ総務だからか…実はそのへんよくわかってないんだけど、社内のなんでも屋さん的立ち位置ならなんやかんやで絶対に絡んできますもんね。雪乃が参加すると知って飛び入り参加する青島くん(笑)。担当者が体調崩したから代理って言ってたけどそれちゃうやろ?俺がやるって言ったんだよなあ青島ぁ?

青島くんが参加することでプロジェクトの女子たちが湧きたつが、すでに雪乃さんとお付き合いしてる情報が共有されている(もともと彼が雪乃さんと付き合うことになった主目的は言い寄ってくる女除けなので…と書くと身も蓋も無いが)のですが、前にも書いたけどこんな職場イヤだ~~~(笑)

プロジェクトで藤原と雪乃さんの距離が近づくのが気になる青島くん。ヤキモチでイライラしちゃってるのもかわいい…(渡辺さんの顔面力)

ってか藤原が「よろしく」と差し出した手を握り返さない嫉妬青島~~若いねぇ~~!

 

「結婚考えてない発言」以来、雪乃さんともギクシャクしちゃってる青島くんの愚痴吐き所といえばいつものレイコさんの店。ママたちから若さをカワイイとヤジられ文字通りの「白い目」を向ける渡辺さん良きです~。絵に描いたような呆れ白い目でした~。

 

一方自分で自分の気持ちがはっきりわかっていない雪乃さん。恋愛も結婚ももういらない、となっていたつもりだったのに、青島くんと関わるようになってからわからなくなっちゃったんですね。あーでもそうだよねー。自分が9歳上ってさ、けっこう、離れてるよね…って思っちゃうよね。っていうか、若い青島くんが結婚を考えていないことも「理解できる」って思っちゃうんだろうな。だからこそなおさら自分からは言い出せないのかも…。

 

レイコさんの店で飲んでた青島くん、誰かからの呼び出し電話で、あまり気乗りしてはいない感じで出ていきましたね。その先に待ち受けていたのはブランデーグラスを揺らす(笑)木村多江さん~~なんかちょっと面白くて笑っちゃう絵面でした。

 

さて、持ち帰り仕事中の雪乃さんを襲う突然のPCトラブル(笑)

こんな都合よく壊れることあるー?ってなるけど細けぇことはいいんだよ!ね!サポートセンターがつながらないことはまあ普通です。まあつながりませんよね。というわけで青島くんにヘルプを求めると。システム部だからこれもまあ彼の管轄よね。っていうかさー?PC持ち出し可な職場なんですね!業種によっては個人のデジタルガジェット持ち込み禁止だったり会社のPC持ち出し不可だったりするだろうからさ。でも雪乃の職場はそうじゃないんですね。

遅い時間なのに雪乃さんからのヘルプとくれば飛んでくるわんこな青島くんかわいいです。ってか今日かわいいしか書いてない気がするがまあいいか。ここのやりとりもめちゃめちゃかわいかったんだよなあ…自分が若すぎるから雪乃さんに信じてもらえない、って悲しい顔する渡辺さん…めちゃ良…

雪乃さん、青島くんの一人称「俺」と「タメ口」の法則にようやく気がついたーーーーー!のかーーー?そうなんですよー!青島くん「俺」でタメ口するときは、本音を話してるんですよ!

自分のPCを渡したのち悲しげな顔で帰ってしまった青島くんが、結婚するとかしないとかに関係なく自分にとってかけがえのない人だということをあらためて思い知った雪乃さん、思い出のサンダルを履いて彼の後を追います。

……が、転んじゃう……結構ビターンと転んでる(ように見えてる)感じなのですが、アンさん痛くなかったですかね?

転んだまま涙目になっちゃってる雪乃さんの前に現れる青島くん(お約束だーー!)

相変わらずちょっぴりいじわるな口調で、でも優しく「どうしたんですか?」と尋ねてくれた青島くんの胸に、もう、迷うことなく飛び込む雪乃さん……だよねーー!そうだよねー!やっと自分の本音(=青島くんと一緒にいたい)に向き合うことができたんだもん。

周りの人が見てることも気にせず、やっと本音で向かい合えたことを喜び抱き合う二人。

ここでね?

 

終わればハピエンでよかったよね?

 

……来ちゃった?ラスボス?